ファイルをajaxで非同期アップロードする
実装概要
今回の実装は、ajaxを使って、ファイルを選択した時点で非同期でアップロードするというものです。これにより、submitせずに、即時にアップロードすることができます。用途としては、適材適所です。他のテキストデータ等があり、submitするフォームに組み込むと、submitされなかったときに、アップロードしたファイルを削除しないといけないので、逆に、面倒です。使い方次第ではありますが、個人的には、付属データのない画像のみのアップロードの際に使っています。
ajaxでアップロードといっても、サンプルを観覧しただけでは、見た感じは、選択して、レビューを表しているだけにも見えるので、アップロードしているかどうかは、自分の環境で試してみないと確認はできませんので、気になる方は試してみてください。
また、アップロード処理を行うファイルの実装に関しましては、submitではなくajaxで非同期アクセスしているだけの違いですので、通常の方法とまったく同じなので省略します。
コア部分はFormDataクラス
全体のコード
【index.html】
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="utf-8"> <title>Sumidai.net</title> <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.2.1/jquery.min.js"></script> </head> <body> <style> .thumb { height: 75px; border: 1px solid #000; margin: 10px 5px 0 0; } </style> <form id='form' action="data.php" method="post" enctype="multipart/form-data"> <input type="file" id="files" name="files[]" multiple /> <button type="submit">送信</button> </form> <output id="list"></output> <script> function handleFileSelect(evt) { var files = evt.target.files; for (var i = 0, f; f = files[i]; i++) { if (!f.type.match('image.*')) { continue; } var fd = new FormData(); fd.append('img',files[i]); $.ajax({ type : 'POST', url: "data.php", contentType:false, processData: false, data : fd, success : function(res){ console.log(res); } }); var reader = new FileReader(); reader.onload = (function(theFile, num) { return function(e) { var span = document.createElement('span'); span.innerHTML = ['<div class="view"><img id ="img_' + num + ' " class="thumb" src="', e.target.result, '" title="', escape(theFile.name), '"/><div class="del">×</div></div>'].join(''); document.getElementById('list').insertBefore(span, null); }; })(f, i); reader.readAsDataURL(f); } console.log(files); } document.getElementById('files').addEventListener('change', handleFileSelect, false); </script> </body> </html>
実装のコアな部分は、FormData クラスです。ただ、現時点では、対応ブラウザが限られています。このあたりが、ちょっと使う気になれない部分でもあります。対応ブラウザに関しては、MDN web docs のFormDataに関する記述を参照ください。
使い方は、普通のjQueryのajaxメソッドに加えて、FormDataをインスタンス化して利用しているあたりが異なるだけです。
var fd = new FormData(); fd.append('img',files[i]); $.ajax({ type : 'POST', url: "data.php", contentType:false, processData: false, data : fd, success : function(res){ console.log(res); } });
今回の実装では、FormDataの他に、FileReaderも利用していますが、このあたりは、過去にも数回登場していすので、そちらを参考ください。
感想
FormDataは未対応ブラウザがあるので、クライアントのブラウザ情報を取得して、処理をブラウザによって振り分けるということも考えました。対応以外のものなら、ajaxを使わないフォームの送信に切り替えるというものです。試しましたが、PC又は、スマフォでも、ブラウザ情報を正確に、取得できないものもあるので、こちらも、100%完全に振り分けられるというわけではなかったです。